2009年3月30日月曜日

北朝鮮ミサイル騒動

北朝鮮が4月4日~8日に発射すると言われているミサイル(北朝鮮曰く人工衛星)に対して、日米韓は協調しつつそれぞれの思惑で動き始めています。

警戒に当たるイージス艦は日本から3隻、アメリカから5隻、韓国から1隻。内、SM3を搭載しているのは日本の「ちょうかい」と「こんごう」、アメリカの「ホッパー」と「カーティス・ウイルバー」「ステザム」「ジョンSマケイン」「チェイフィー」の計7隻。SM3を搭載していない「きりしま」は太平洋側で探知・追尾に当たります。
SM3で迎撃可能な高度は100km程と言われており、北朝鮮がアメリカ本土(またはその周辺)を狙って発射した場合は日本海側に配備されたイージス艦では迎撃できません。そのためでしょうか、アメリカは弾道ミサイルを追尾するための特殊な艦艇「オブザベーション・アイランド」も別に配備しているようで、日本を素通りする場合「きりしま」と情報をやりとりすることもあるかもしれません。

 また、アメリカは以下のような見解を示しています。

ミサイルの米領到達 想定せず(NHKニュース)
http://www3.nhk.or.jp/news/k10015056451000.html#

 ゲーツ長官は、北朝鮮が人工衛星の打ち上げを名目に4月4日にも長距離弾道ミサイルの発射に踏み切る可能性は高いという見方を示すとともに、「仮にミサイルがハワイに向かって飛んでくるようであれば、迎撃を検討するかもしれないが、現時点では、そうした計画はない」と述べました。そのうえで「北朝鮮が今回の発射を通じて大陸間弾道ミサイルの開発を意図していることはまちがいない」と述べ、警戒は怠るべきでないという考えを示しました。一方、ゲーツ長官は「ミサイルが、日本に向かったり、破片が落ちそうになったりすれば、日本は『行動を起こす』と言っている」として、日本政府が状況に応じてミサイルの迎撃措置を取るのは当然だという認識を強調しました。

 これには「日本が標的になってもアメリカは日本を守らない」という解釈もでき、日米安全保障条約に対する不審につながるという意見もあるようです。アメリカとしてはデータをとれて、最悪迎撃に失敗しても日本に原因をかぶせられて、成功すれば宣伝になるしウマーとか考えているんだろうな、なんて想像してしまう対米感情を考えれば余りよろしくない発言に思えますが、私個人としては、日本の自国防衛の意識が高まる良い機会だと思うので日本のイージス艦がミサイルを打ち落とすのには賛成です。

 何よりも、日本が積極的に動くことは北朝鮮のみ為らずその向こうの中国などの諸外国への意思表示になります。日本政府が素早くミサイル迎撃命令を出せたことは大きな一歩です。米国への軍事的な依存を減らしていく良い機会になると思われるので、日米朝三カ国の動向は注意深く伺っていこうとおもいます。

あ、韓国も頑張ってください。

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